絵の技法4選

絵を描く技法は十人十色

アクリル画、油彩画、水彩画、デジタルアートなど、一言で「絵」と言っても、絵画の種類はさまざまなジャンルのものがあります。
特に、デジタル芸術、デジ絵などと呼ばれることのあるデジタルアートは、絵を描くセンスのほかに、デジタルデバイスを使いこなせるスキルが要求されるものです。

とはいえ、逆にアナログでないので、ツールをうまく使いこなすことができれば、誰でも上手に絵を描くことができると言えなくもありません。
1から絵を描くためのノウハウや練習方法などの技法書も世の中にはたくさんありますが、それでは没個性的なものしか描けません。
したがって、オリジナリティを出す意味でも、自分のやり方や信念を貫き通すことが一番大切だと言えます。



まずは模写をやってみよう

とはいえ、絵を描く際に、自分のやり方をいきなり会得することはかなりハードルが高いものです。
何を描くか、どういうイメージで描くか、悩みは尽きないと思います。
そこで、おすすめの方法が、どんどん模写をしてコツをつかむことです。

模写とは、すでに存在しているイラストや写真をモチーフに、そのまま真似て描くことを言います。
模写をすると、人物の顔や体、フォルムをはじめ、物体のアタリの取り方を観察できるだけでなく、作者の意図までも理解することができるからです。
つまり、画力を上がるためのファーストステップが「模写」であると言っても過言ではないのです。
とはいえ、ただ惰性で模写をしても絵の上達にはつながりません。
したがって、見たままに再現するデッサンだけではなく、頭で考えながら、描いていくことが肝心だと言えます。



描き方に対する固定観念を捨てる

たとえば、油絵の具であれば、マチエール(絵肌)をつけなければならないであるとか、水彩画であれば、みずみずしさややさしいタッチが求められているといったものが、描き方に対する固定観念となってしまいがちだ。
だが、そうではなく、もっと自由に描くのが、絵を上達させるためのポイントである。
具体的には、重厚感のある肖像画を描きたいから油絵の具を使うといった選択をしないことが重要だ。
どんな対象であれ、これは油絵の具でしか描けない、水彩画にすべきだといった前提を作らないことが、絵を描くときの鉄則になるからである。
自らの固定観念に縛られているからこそ、絵を描く苦しみに苛まれてしまうのだ。

固定観念からの脱却こそが、絵を描けるようになるかどうかの分水嶺になると言える。



絵を描くときに揃えておきたい道具って?

アクリル画であれば、当然、アクリル絵具セットとパレット、それに筆洗器とアクリル画用の筆、ほかにもペインティングナイフやキャンバスあるいはスケッチブックは最低限度必須のアイテムである。
油彩画の場合、油絵の具、画用液、パレット、筆、ペインティングナイフ、絵皿筆洗器とブラシクリーナー、支持体となるキャンバス、下地剤は揃えておきたい。
水彩画に関しては、水彩絵の具、紙、筆、パレット、布巾、水入れに加えて鉛筆や練り消しゴムを準備しておくとアレンジがしやすくなる。

一方、デジタルアートの場合には、パソコンをはじめ、ペンタブレット、 イラストソフトは欠かせない道具だ。
イラストソフトにはさまざまあるものの、自分が使いやすいものを選べば、どれもそう大差はない。ただし、やってはいけないことが1つだけある。
それはいきなり有料のイラストソフトを使うことだ。

有料ソフトは機能が多いので、いきなり使いこなすにはハードルが高いからである。
ある程度、無料ソフトで慣れてきて、もう少し機能面やサポートを充実したいと思ってから、有料ソフトにシフトするのが最善だと言える。

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